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レーザー治療に関して一言

 投稿者:五十嵐 秀夫メール  投稿日:2008年 2月 5日(火)08時15分1秒
  早いもので、今年も2月に入り、日中は初春を感じさせる陽気もあります。
また、ここに書き込みをしたくなりました。
今年も宜しくお願い致します。

さて、
昨年にまた歯が1本抜け落ち、
友人の歯科医院に通院して定期的に歯の手入れをしていますが、
歯石を除去する為に新たに購入したレーザー機器を使用して頂きました。

驚いたことに、
そのレーザー機器で人の手では剥がし落とすことが出来ない深部の歯石も容易に落とすことが出来ます。

ここで、
最近の医療器機の中で、レーザー機器の開発は目覚ましい進歩発展があります。

私の個人的なことですが、
2006年5月に周波数830nm(ナノメートル)、出力1,000mWのレーザー治療機械を買い、
日々の臨床に役立てようと研究しております。
そのレーザー機器を買う前に、
1ヶ月のデモ期間としてデモ機を使わせて頂きましたが、
その当時、事故のため下半身不随となった患者さんが通院しており、
彼の両足関節以下の部分が暗紫色(チアノーゼ)になっておりました。
そこで、
彼に「試し」をお願いして、10日間連続して通院して頂き、
私が行う、仰臥位、腹臥位での治療時間40~50分の間に、
彼の奥さんにも手伝って頂き、
左右の足背・足底にあるチアノーゼ部分に1個所15秒照射で、照射場所を少しずつ移動させ
片方10~15分、合計20~30分のレーザー治療したところ、
日毎に暗紫色が減少していきました。

その後1ヶ月経って再通院して頂いたところ、暗紫色は完全に無くなっていました。
それで、
下半身の麻痺・シビレ感には変化が無かったものの、
このままでは褥瘡を起こすのでは、という危惧は無くなりました。

また、身内の例ですが、
先天性股関節脱臼のため、慢性の腰痛・膝関節痛に悩む女房には何故か殆ど効果がありませんが、
転勤赴任で家を出ている息子は時折、軽い頭痛、眼痛を訴えておりましたので
レーザー治療を施術したところ、劇的効果を発揮しました。
殆どの場合、息子の脈診をすると、レーザー照射前は腎虚の脈で、
臍の周囲や中府付近を触られるのも厭がりますが、
奇経治療を用いて左右の列厥と照海にそれぞれ15秒ずつレーザー照射するだけで、
平脈に戻り、臍の周囲や中府付近を触っても何とも無くなります。
その後に、曲地・手三里・合谷、足三里に15秒ずつ照射し、
眼窩の周囲に2分30秒ずつ5分間照射、
次に腹臥位にさせ頚部~背部要穴に10分間して治療完了です。

それまでの息子は「鍼治療は時々チクチクするから嫌だ。」と拒んでいましたが、
最近では家に帰る度に息子の方からレーザー治療を頼んでくるようになりました。

ここでまた、
最近10年間での産婦人科、整形外科などでもレーザー治療の関心は高く、
MEDILASER SOFT1000など、1,000 mWクラスのレーザー治療器機は急速に普及し始めた様子です。

一昨年前のことですが、
日本鍼灸師会の学術部長にお目に掛かった折に、
「日鍼会学術部で2~3台のレーザー治療機器を買い求め研究するように。」と申し伝えておりますが、
レーザー治療については本部の認識が甘すぎるように思えます。
全日本鍼灸治療学会と比べても、日鍼会学術部門のレベルは劣っているのではないでしょうか。

200~300万円するレーザー治療機械なので、少し高価かも知れませんが、
「高い」「安い」などと言っているヒマなど無い状況を迎えるのではないか、と思われます。
今後のことですが、
レーザー治療機器は鍼灸師が持つ道具(ツール、tool)として不可欠の物になる、と言えます。

今年は、日本中の鍼灸師がせめてレーザー治療に関する書物ぐらいは買い求め、
何時でも使えるように、レーザー治療知識だけは持っていて欲しいと思います。
 
 

来年も宜しくお願い致します

 投稿者:五十嵐 秀夫メール  投稿日:2007年12月25日(火)06時41分5秒
  今年も残り1週間余りとなりました。

1年間、色々と大変お世話になり有り難うございました。

私事ですが、
今年を振り返って、
公私ともに、かつてない忙しい日々を送り、
様々な沢山のことを勉強させた頂きました。

また、
日々の鍼灸臨床に於いては、
肩関節痛の治療で、
整形外科の先生方は
胸骨と鎖骨で作る胸鎖関節の位置異常と
患側の足親指に体重を掛けすぎている事が
疼痛の原因の1つになっていることを認知していない、と解りました。

ここで、
四十肩・五十肩と言われる症状の大半は
脇の下の筋力低下、(俗に言う脇の絞りが甘い)、ということが原因になりますが、
肩関節における可動域(動かせる範囲)に異常が無くて痛む場合は、
胸鎖関節の位置異常(40年ほど前までは亜脱臼とも言われていました)を疑うべきです。

この際、
患者さんの胸鎖関節で左右の鎖骨の高さを比較し、
位置の異常は無いかどうか、診るのですが、
レントゲンなどは不要で、触って比べればすぐに判ります。
0.5~1ミリ(場合によっては2~3ミリ)高くなっている方に圧痛があります。

そして、
これを整復・矯正するにはちょっとしたコツが要りますが、、、

簡単な場合には、
胸鎖関節で位置異常がある所の圧痛部、
天府、侠白、尺沢周囲の圧痛部に
円皮針を貼っておいて、
ギリッと脇を絞らせてから、平行な鉄棒などにぶら下がらせる、だけで治ります。

その作業を行ってから、第2頸椎周囲の圧痛部と
肩井・肩隅・曲池・手三里・支正・合谷・天宗など
肩関節痛に対する常用穴に施術すれば1~2回の治療で治ります。

この、胸鎖関節の位置異常が大きいか、長引けば、
手の母指、人差し指に違和感、痺れなどの症状となり、
鍼灸治療、星状神経ブロック注射など何遍繰り返しても治りはしません。

それで、
これらの治療をしても良くならない場合、
患者さんを立たせて、肩を動かしてもらい、
患側の足母指が浮くかどうか、それをも見ます。

例えば、
右下肢に体重を掛けて右側に身体を捻る時、
普通の人は、足親指が浮き、踵の方に体重を移動させますが、
腰痛、肩関節痛のある人は、足親指を床に押しつけたままでの動作を繰り返します。
これでは、身体を捻る動作における可動域が狭くなり、
そのまま大きく動かそうとすれば、矛盾・無理が生じて、疼痛に向かいます。

意外と、この様な生活・習慣で腰・肩に違和感・疼痛を感じている人が多いのです。

私個人として、
「この様な日常での生活・習慣がこれらの症状に繋がっている」
ということまで患者さんに伝えなければ本当の意味での治療にはならないと思います。

ついでに、
鍼灸師には余計なお節介かもしれませんが、
折角、人迎脈診のことをこのホームページの掲示板に載せて頂きましたので、
人迎脈診の脈口主経取穴表をご覧下さい。

一例として、合穴と募穴の関係で、簡単そうで難しい、肝経の曲泉について。

募穴の期門に圧痛がある時、
曲泉穴にしっかりと針が当たれば、期門の圧痛は直ちに消失し肝の脈が出てきます。

逆に言えば、曲泉の穴が判らないと募の期門に変化が見られず、
針が効いているかどうか、の判定に繋がり、
その勉強にもこれが利用できます。
(内関と公孫を取穴しても、期門などの圧痛が無くなりますが、、、)

脈診に慣れるまでの時間稼ぎにも、それらの表を利活用下さい。

余計な事まで書きましたが、
来年も宜しくお願い致します。

来年は
(社)山口県鍼灸師会の更なるご隆盛と、
会員の皆々様の御健勝・御多幸を祈念致します。
 

突然の書き込みをお許しください。

 投稿者:キャサリン  投稿日:2007年10月30日(火)19時19分17秒
  埼玉県飯能市に、障害を負いパソコンでイラストを描かれている岡部貴聡さんという方がいらっしゃいます。

お時間のあるときにホームページをご覧いただけますか?

そしてもし、ココロに感じることがありましたら何でもかまいません、ご本人に連絡をとっていただければ嬉しいです。


http://www.takaakis-gallery.com


一方的なお願いで申し訳ありません。

書き込みをさせていただいて感謝しますm(__)m。


一ファンより
 

私からも足立様へ一言

 投稿者:五十嵐 秀夫メール  投稿日:2007年10月27日(土)15時03分2秒
  私からも足立様へ一言申し上げたいと思います。

私は鍼灸師が統合医療の仲間入りを目指すのを否定する者ではありませんが、、、

先ずは、
河野会長も書いておられますが、「努力」という、判ったようで分からない言葉があります。
「何のための努力なのか」が重要かと思います。
最近、私が解ったことは、「許・認・可」が基本となることではないか、ということです。

可能な限り「認められる努力」と「許される努力」を毎日続けることです。
それは
身近なところから、繰り返し続けることです。
つまり、
家族から認められる努力。
ご近所の人々から認められる努力。
友達から認められる努力。
同業者(医療の世界)から認められる努力。
国あるいは公共機関から認められる努力。
そして、最後に自分自身の努力です。

鍼灸師の1人1人がこの努力を不断に行ってさえいれば済むことですが、
現実にはこのことが一番困難であります。

現在の日本では「主流」にならないと相手にされません。
国も学会も皆そうではないかと思います。
(下手をすると、「主流」と称する人たちに飲み込まれ、吐き出されるのがオチとなります)

次に、
>個人の力は弱いように思われますが、個人がいないと集団は成り立ちません。
>集団の中に傑出した個人がいなければ烏合の衆となります。
と、河野会長が述べておられますが、
これは私の個人的な、あくまで私見として、
日本には未だ民主主義が根付いておりませんので、
日本の政治家の愚民化政策・対策により「烏合の衆」に仕向けられてしまいます。

それで、
今の民主党のままですと、米国にも中国にもヨーロッパにも相手にされなくなりそうですが、
敢えて、民主党に政権をゆだね、
一度日本の社会システムが崩壊され、
再構築されるのを、それこそ実力を蓄えて待つ方が良いのではないでしょうか。

マスコミなどで、医師不足が叫ばれておりますが、
ここで鍼灸師が再認識され国民に許される医療となる大いなるチャンスとして、
国民をより健康にして医師にかからなくて済むように、
1人1人の鍼灸師が持てる力を発揮するべきと思います。
 

足立 美穂様へ

 投稿者:河野 紘  投稿日:2007年10月27日(土)02時55分43秒
    私は基本的に、現在の鍼灸師は実力に見合った正当な評価を受けていると思っています。しかし鍼灸治療そのものの実力は低くみられていると思います。このギャップを埋めるためには鍼灸師法を制定して養成機関を充実させ、鍼灸師の資質を向上させることが必要であると思っています。
 個人の一鍼灸師としては、自分の治療家としての実力を謙虚に反省し、これの向上のためにたゆまず努力することを心掛けています。実力は必ず認められると思っているからです。
 統合医療への潮流はもはや押しとどめられるものではないでしょう。「鍼灸なんて」というような医師は少数派になりつつあります。優秀な医師ほど、西洋医学の限界に気付き、よりよい医療を求めています。JACTの先生方はこのために集まっています。
 このような環境の中で、鍼灸師が鍼灸を担い続けていくためには、資質の向上以外に方法はありません。そのためには
①先ず自分の実力を上げる。
②鍼灸師全体の実力を上げる。
ことが必要です。現在業団、学会が連携して鍼灸医療推進研究会が発足しました。日鍼会も有力メンバーです。ようやく鍼灸師自身が鍼灸師の地位向上に立ち上がったという感がします。
 個人の力は弱いように思われますが、個人がいないと集団は成り立ちません。集団の中に傑出した個人がいなければ烏合の衆となります。足立さんもJACTや日鍼会に足を運ばれて現実を直視されされれば自ずと進むべき道が現前するのではないでしょうか。
 

統合医療について

 投稿者:足立 美穂メール  投稿日:2007年10月26日(金)10時57分53秒
  私は開業鍼灸師なのですが、日々思うことは
鍼灸師の立場の低さです。

治療効果が上っていても、医師から「鍼灸なんて」と
患者がしかられたりするケースも多々あります。

私の周りの開業鍼灸師たちは、
鍼灸の歴史的文献の研究に勤しんでいるだけで
鍼灸の効果に酔いしれています。

もちろん、それも必要なのでしょうが、
統合医療がするめられていく中で、
アイルベーダ・アロマという名前が連なる一方で
鍼灸の存在が陰に隠れています。

私も鍼灸の立場を向上すべく立ち上がりたいのですが、
どういう団体に入れば良いのかわかりません。
JACTの会員になってみようかと考えたりしますが、
一鍼灸師が入った所で、何も変わらないような気もしますし

現在入っている会は、西洋との協力は不可能だと言っているので・・

もしよろしければアドバイス頂けますか?
 

有り難うございました

 投稿者:五十嵐 秀夫メール  投稿日:2007年10月24日(水)23時11分41秒
  阿部大三郎先生の「人迎脈診論」を全て掲載していただきました。
山口県鍼灸師会の河野会長には大変ご面倒をお掛けいたしました。

この度の迅速な対応には感服しております。

ここに、敬意を表し、心より感謝申し上げます。
阿部大三郎先生もさぞかし喜んでおられると思います。

また、この人迎脈診論を読んだだけでは
人迎・気口の脈診治療の何たるかは実際の臨床ではなかなか理解できないと思われますが、
日々の臨床に役立つヒントは沢山あるでしょう。

臨床・治療に少しでも役に立って欲しい、と思っております。

河野先生、誠に有り難うございました。
 

人迎脈診論について

 投稿者:管理者  投稿日:2007年10月24日(水)00時44分49秒
編集済
   阿部大三郎先生の「人迎脈診論」のアップロードが完了しました。皆様方のご参考になれば幸甚です。「人迎脈診論」をご提供いただきました五十嵐先生に厚くお礼申し上げます。  

人迎脈診論4

 投稿者:管理者  投稿日:2007年10月24日(水)00時16分20秒
編集済
  治療編


第4章                        人迎脈診と治療法

人迎主経、脈口主経取穴表


人迎主経取穴表

 倍   脈数    主経    原  兪  盛絡  背兪   対経     募   兪

一倍  八十以上 手少陽三焦経  陽池 中渚 天庸  三焦兪 手厥陰心包経 だん中  大陵
    八十以下 足少陽胆経   丘墟 臨泣 天衝  胆兪  足厥陰肝経   期門  太衝
二倍  八十以上 足太陽小腸経  腕骨 後谿 天窓  小腸兪 手少陰心経   巨闕  神門
    八十以下 足太陽膀胱経  京骨 束骨 天柱  膀胱兪 足少陰腎経   京門  太谿
三倍  八十以上 手陽明大腸経  合谷 三間 扶突  大腸兪 手太陰肺経   中府  太渕
    八十以下 足陽明胃経   衝陽 陥谷 人迎  胃兪  足太陰脾経   章門  太白
四倍       上三陽経    上三陽同穴を用う      上三陰経  上三陰同穴を用う



脈口主経取穴表

 倍   脈数    主経    兪  合   募   背兪   対経     募    原

一倍  八十以上 手厥陰心包経  大陵 曲沢 だん中  厥陰兪 手少陽三焦経  陰交   陽池
    八十以下 足厥陰肝経   太衝 曲泉  期門  肝兪  足少陽胆経   日月   丘墟
二倍  八十以上 手少陰心経   神門 少海  巨闕  心兪  足太陽小腸経  関元   腕骨
    八十以下 足少陰腎経   太谿 陰谷  京門  腎兪  足太陽膀胱経  中極   京骨
三倍  八十以上 手太陰肺経   太渕 尺沢  中府  肺兪  手陽明大腸経  天枢   合谷
    八十以下 足太陰脾経   太白 陰陵泉 章門  脾兪  足陽明胃経   中かん  衝陽
四倍       上三陰経     上三陰同穴を用う      上三陽経   上三陽同穴を用う

注 盛絡穴は陽経にしかない。それは、衛気の作用が生理作用に大いに比重を占めているためであろう。


刺鍼法

 人迎脈診によって取穴ができたら今度は刺鍼法である。治療の原則は、主経には瀉法、対経には補法を行うのである。主経は脈巾が大きく、対経は脈巾が小さく、脈巾が大きければこれに応じて脈圧は強く実脈となり、脈巾が小さければ、それに応じて脈圧は弱く虚脈を打つためである。
こうした補瀉の刺鍼は原則であるが、臨床の実際では、少々応用が必要になる。患者の中には、人迎部、脈口部ともに実脈の事がある。この時は、主経にも対経にも瀉法を行う。また、人迎部脈口部ともに虚脈の事がある。この時は、主経にも対経にも補法を行う。又、人迎部脈口部ともに実脈でも虚脈でもない中間の事がある。このときは主経にも対経にも経刺を行う。
原典では、さらに、治療回数を規定しているけれども、これは参考にすることにして、以下これを表にしてみよう。

人迎主経

倍    脈数      主経の治療       対経の治療      治療回数

一倍  八十以下  足の少陽 二瀉   足 厥陰 一補     一日一回
      八十以上  手の少陽 二瀉   手 厥陰 一補     一日一回
二倍  八十以下  足の太陽 二瀉   足 少陰 一補     二日に一回
      八十以上  手の太陽 二瀉   手 少陰 一補     二日に一回
三倍  八十以下  足の陽明 二瀉   足 太陰 一補     一日二回
      八十以上  手の陽明 二瀉   手 太陰 一補        一日二回


脈口主経

倍    脈数      主経の治療          対経の治療          治療回数

一倍  八十以下  足 厥陰 一瀉     足の少陽 二補         一日一回
      八十以上  手 厥陰 一瀉     手の少陽 二補         一日一回
二倍  八十以下  足 少陰 一瀉     足の太陽 二補         二日に一回
      八十以上  手 少陰 一瀉     手の太陽 二補         二日に一回
三倍  八十以下  足 太陰 一瀉     足の陽明 二補         一日二回
      八十以上  手 太陰 一瀉     手の陽明 二補         一日二回
四倍以上の脈は原典では「死す」として治療原則はない。

注 表の中で二瀉一補、一瀉二補とあるが、二瀉は強い瀉法、一瀉は軽い瀉法、二補は強い補法、一補は軽い補法のことである。手足の陽明太陰が一日に二回の治療を行うことになっているが、これは「胃は水穀の海」とされ、栄養が豊富のために一日二回の治療が出来る意味であろう。
 四倍以上の脈、即ち、人迎部4倍の外格と、脈口部4倍の内関は「死」とされて治療法はないように原点にはあるが、実際の臨床では、苦痛を少しでも軽減し、延命を図るという意味で治療を行うことがある。

第5章   補瀉

霊枢小鍼解

 徐而疾則実者、言徐内而疾出也、疾而徐則虚者、言疾内而徐出也、「徐(しず)かにして疾(と)きは即ち実すとは、徐かに内(い)れて疾く出すなり。疾くして徐かなるときは則虚するとは、疾内れて徐かに出すをいうなり。」
 太要に曰く(古医典)徐而疾則実、疾而徐則虚
 意釈
 徐かに鍼を入れてはやく鍼を出すときは、正気は充実して外に泄れることなく補法となり、疾く鍼を刺入してゆっくり鍼を出すときは邪気は鍼に随って外に泄れ、虚となり瀉法となる。
 

人迎脈診論3

 投稿者:管理者  投稿日:2007年10月19日(金)19時16分59秒
編集済
  第3章 人迎脈診の応用

 人迎脈診をするには、一、脈診の方法と 二、順序の二つに分けられる。

一、 脈診の方法

 脈診の方法は脈口陰脈部をみる方法と、人迎陽脈部をみる方法がある。

    脈口陰脈部をみる方法

 脈口陰脈部をみる方法は手の示指、中指、薬指の三指を以って寸、関、尺部の脈口部をみるのである。左右同じようにとる。

    人迎陽脈部をみる方法

 人迎陽脈部をみる方法は拇指端と示指端の両指を以って前頸部の頸動脈搏動部に当てる。人迎穴の左右を同時にみるのである。

    患者の位置

 人迎部をみる患者の位置は、正座位か椅子掛けがよろしい。重症患者はやむなく仰臥位で見ることもあるが正当位ではない。

二、 人迎脈診の順序

一、 脈口部、人迎部の比較基準を定む。
二、 主経を求め、主経の比較差量の一、二、三、四倍と、十二経脈を組みあわせ、なお手の経脈と足の経脈にわける方法を行う。

一、 脈口部と人迎脈部の比較基準を定む。

 人身の人迎部も脈口部にも左右差がないと初めからわかっていれば、この第一の方法は必要がないので初めから第二の方法を行えば良いのである。しかし人身には個人の体質の差とか病因などによって、脈の左右差が意外に大きいことを経験するから、この第一の方法が必要となっていることを諒承されたい。
 第一の基準脈を取る方法は、両手の脈口部を入念に調べて強大広の脈をとり、脈口部の基準脈と定める。人迎部は人迎部の左右脈を調べ、強大広をとって基準脈とする。以上の脈口部と人迎部基準脈を比較して主経が定められるのである。

二、 主経の一倍と経脈を組合す例

    平等脈(人迎部と脈口部の比較)

 人迎部と脈口部の基準脈を比較したとき、両部の脈に差がなく同等の場合は、主経と対経に分けることがない。この場合に細小弱脈を両虚といい、陰陽の気がともに少気、即ち非常に衰弱した脈証という。また反対に強大広の脈を実脈といい、四倍以上(を)溢陰溢陽という。陰陽の気の両実といい、関格の証にあてはまるのである。この脈証は、全身障害と見てよい。故に経脈も全経脈として分けないで応用するのである。

   人迎主経脈動八十以下を例とする。

    人迎一倍

 人迎部、脈口部を比較して、人迎部が強く感じたときは、人迎の主経一倍といい、この脈は足少陽胆径に変化あるものとし、同経と組み合わせ、このときは弱い脈口部が対経となり、足厥陰肝経である。この主経と対経の組み合わせは、経脈の表裏の関係を以って組合すことに定められている。


            主経、対経表

人迎脈主経                  対経
脈動八十以下
一倍、足少陽胆経・・・・・・胆         足厥陰肝経・・・・・・・肝
二倍、足太陽膀胱経・・・・・膀胱        足少陰腎経・・・・・・・腎
三倍、足陽明胃経・・・・・・胃         足太陰脾経・・・・・・・脾
四倍、足少陽、太陽、陽明・・胆、膀胱、胃    足厥陰、少陰、太陰・・・肝、腎、脾
脈動八十以上
一倍、手少陽三焦経・・・・・三焦           手厥陰心包経・・・・・・心包
二倍、手太陽小腸経・・・・・小腸           手少陰心経・・・・・・・心
三倍、手陽明大腸経・・・・・大腸        手太陰肺経・・・・・・・肺
四倍、手少陽、太陽、陽明・三焦、小腸、大腸   手厥陰、少陰、太陰・・・心包、心、肺

脈口部主経                  対経
脈動八十以下
一倍、足厥陰肝経・・・・・・・肝        足少陽胆経・・・・・・胆
二倍、足少陰腎経・・・・・・・腎        足太陽膀胱経・・・・・膀胱
三倍、足太陰脾経・・・・・・・脾        足陽明胃経・・・・・・胃
四倍、足厥陰、少陰、太陰・・・肝、腎、脾    足少陽、太陽、陽明・・胆、膀胱、胃
脈動八十以上
一倍、手厥陰心包経・・・・・・心包       手少陽三焦経・・・・・三焦
二倍、手少陰心経・・・・・・・心        手太陽小腸経・・・・・小腸
三倍、手太陰肺経・・・・・・・肺        手陽明大腸経・・・・・大腸
四倍、手厥陰、少陰、太陰・・・心包、心、肺   手少陽、太陽、陽明・三焦,小腸,大腸
 

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